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今回紹介するのは「ムクゲ」です。
厳しい暑さの夏、涼しさを感じさせてくれる色鮮やかで大きな花を咲かせてくれます。盛夏を彩る代表的な花木で、地植えにすると3mほどまで生長します。一般的にフヨウ属(フヨウ、ハイビスカスなど)は耐寒性が弱いですが、ムクゲは耐寒性が強く、寒くなると落葉するものの越冬してくれます。なお韓国の国花としても有名ですね。
ムクゲの花は一日花であり、朝に花が開いて夜にしぼんでしまいますが、次から次へ蕾が上がってきます。日当たりの良い場所だとより蕾が形成されやすくなります。一方で、夏の乾燥を極端に嫌うため、腐植質に富んだ水もちのよい場所が最適です。生育旺盛な花木であり、すぐに大きくなるため、鉢植え管理では注意が必要です。
「ムクゲ」の育て方
- 形態:低木(冬季落葉)
- 草丈:2~4m(地植え)、1~2m(鉢植え)
- 耐寒性:強い
- 耐暑性:強い
- 花色:白、赤、桃、紫 ※複色も存在
- 開花時期:7月~9月
- 日当たり:日当たりの良い場所
- 用土:市販の草花培養土でOK。腐葉土、ピートモス、完熟堆肥をすき込むとより良い。
- 水やり:地植えは基本的には不要であるが、夏季に乾燥しているようであれば都度水やり。鉢植えは用土が乾き始めたらたっぷりと。
- 肥料:開花時期である7~9月に、少なめ緩効性化成肥料(※通常の1/3)や液体肥料を追肥すると花つきがよくなる。また寒肥として12~1月に、油かすなどの有機肥料を施す。
- 植え付け・植え替え時期:落葉期の12~3月が適期。根鉢より一回り大きな植え穴または鉢に植え付け。
- 害虫:春~秋まで、葉を食害するハマキムシ、幹に侵入するカミキリムシの幼虫に注意。
- 管理:春に伸びた枝に花芽をつくるので、剪定は落葉期の12~3月に行う
実際に育ててみました!!
私はホームセンターで衝動買いした「紫玉(しぎょく)」を購入しました!今でこそ流通量は多いですが、当時は珍しく、ついついラベルを見ただけで買ってしまいました… ムクゲとしては小輪の品種ですが、八重咲で薄紫色の花が咲いてくれるのです!
購入した当初は富山県のアパートのベランダで鉢植え管理をしていました。富山県というと雪国のイメージがありますが、都市部では冬はそれほど寒くならず、氷点下になる日が少なく、下がったとしても-5℃程度です。夏は結構暑くなり、暖地と同様に35℃超えの日が続くことがザラにあります。特徴としては曇天の日が多いため、平均して湿度が高く、風が少ないと感じました。
東向きのベランダであったため、朝から正午まで日が当たります。また夏は非常に暑くなり、ベランダの地面も熱くなるので、鉢が直接地べたに付かないように管理していました。ちなみに当時はお金が無かったので、ダイソーで購入した猫除けマットの上に鉢を置いてました…
さて3月頭に落葉状態の苗を鉢植えにしましたが、果たしてどうなるか?
4月頭
暖かくなってスギ花粉が猛威を奮っている頃、各枝の先端および節から葉が展開してきました!落葉樹なので暖かくなると葉が出てくるのは当たり前なのですが、それまでは生死が判然としないので、毎回ドキドキしています…
5月上旬
葉がグングンと成長してきました。芽吹いてからはかなり成長が早いですね。手前のスモークツリーが邪魔をして見辛いですが、害虫の影響も無く元気です!
6月末
花芽の出現を確認しました!脇芽部分に球状の蕾が見えますね。この時期に水切れすると花が咲かなくなるor蕾のまま落下してしまうらしいので、乾燥に一層注意していきます…
7月下旬
ついに一番花が咲きました!クシュクシュっとした咲き方で、薄紫色の優しい色合いが素敵です。
翌年8月頭
いきなり翌年の開花時期まで飛んでいますが、寒くなると落葉して丸坊主の状態となり越冬します。そして暖かくなると葉が展開し、暑さが厳しくなる真夏に開花時期を迎えます。下の写真は翌年8月頭の様子ですが、前年と同様にキレイな花を咲かせてくれました。
私が育てたのは変わり咲きの品種であり、一般的な一重のムクゲはさらに丈夫に育つそうです。現在では、かなり多種多様な品種が揃っていますので、ぜひお気に入りのムクゲを選んでみてください!ムクゲをコレクションしても面白いかもしれませんね。
育てるにあたっての最大の注意点は、やはり開花前後の水切れです。日当たりが好きなのですが、乾燥に弱いため、一度でも水切れを起こしてしまうと蕾を落としてしまうことがよくあります。鉢植え管理される方は特段、夏場の水管理に気を配ってください。
以上です!
ご覧いただきありがとうございました!
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