今日も見つけていただきありがとうございます。
今回紹介するのは「宿根アスター」です。
宿根アスターは、タネでよく見かける春まき一年草のアスターとは別種で、同じキク科ですが属名が異なります(※宿根→アスター属、一年草→カリステフス属)。また宿根アスターの中でも2種に大別されており、小さな花が無数に咲くタイプの「孔雀アスター(※孔雀草)」や、色合いの華やかな花を咲かせるタイプの「ミカエルマス・デージー」があります。
※ここでは流通量の多い「孔雀アスター」について記載します
「孔雀アスター」は茎がまっすぐ伸びて120cm程になり、上部で細い枝を多数伸ばして1~2cmの小さな花を無数に咲かせます。花色は白、薄桃、紫などがあります。1株でかなり大きくなりますが、春に摘芯することでコンパクトかつ花芽を増やすこともできます。
また「宿根」なので、冬は地上部が枯れますが、根が残って翌春に発芽し、再び花を咲かせてくれます。毎年開花してくれて、かつ寒さや暑さに強いので、非常に栽培しやすい植物になります。
「宿根アスター」の育て方
- 形態:宿根草(冬季落葉)
- 草丈:70~120cm
- 耐寒性:強い
- 耐暑性:強い
- 花色:白、薄桃、紫など
- 開花時期:8月~11月
- 日当たり:日当たりを好み、夏の日差しも問題なし。日陰だと花芽が少なくなり徒長しやすい。
- 用土:市販の草花培養土でOK
- 水やり:地植えの場合は不要。鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと。
- 肥料:植え付けの際に緩効性化成肥料を少量。4~9月にかけて液肥を月2回の頻度で薄めて施肥。肥料が多過ぎると暴れやすくなるので注意。
- 植え付け・植え替え時期:2~3月の芽出し直前が適期。苗の根鉢が入る大きさの穴または鉢に、根鉢を崩さずに植え付け。地植えの場合は植え替え不要ではあるが、3年1回は掘り上げて株分けする。鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので毎年植え替え。
- 病気:うどんこ病、宿根アスター菌核病、さび病 ※宿根アスター菌核病は春に茎が茶色く腐ったようになる病気で、枯れた茎はなるべく早めに切り捨てて処分
- 害虫:ハモグリバエ、アワダチソウグンバイ、アザミウマ、アブラムシ
- 管理:コンパクトかつ花数を増やすため、春に本葉の枚数が5~6枚程度になった時に先端を2節ほど摘み取る。さらに脇芽の本葉の枚数が5~6枚程度になったら、再び先端を2節ほど摘心。また花が終わったものが多くなったら、花のついている茎の上部を切り取る。
実際に育ててみました!!
近所のホームセンターで紫色の宿根アスターを購入しました。実は地元で宿根アスターの生産が盛んであり、前々から育ててみたかった植物でもあります。
植えた場所は門扉の横の花壇です。南側に塀があるので、朝の2~3時間のみ日が当たり、冬はほとんど日が当たりません。上記で日陰は推奨しないと言っていたクセにね…
ものは試しということで、植えたのは4月末。果たしてどうなるか?
5月末
暖かくなると同時に葉の展開が速くなり、株のボリュームも増してきました。日当たりが少ないので心配していましたが大丈夫そうですね。
7月上旬
茎が立ち上がり、先端に花芽が付きました!結構な数の花芽が付いているので、開花も豪華になるのでは?楽しみです!
9月末
ついに満開になりました!一番花は8月上旬から咲いていましたが、暑さが落ち着いた頃に一斉開花となりました。
10月末
冬越しの様子もシェアしたいので延長戦です。花が終わると、黄色のガク?の部分が残り、やがて茶色になって枯れていきます。
翌年2月中旬
寒さが本格的になると、ほぼ落葉して、数枚の葉を残した状態で冬越しします(※根元で切り戻ししています)。個人的には完全には落葉しないので、生存確認がしやすくて安心します…
翌年3月末
再び暖かくなると、新葉が展開してきました!前年よりも株張りが大きくなっています。一旦芽吹いたら、ここからは成長するのがあっという間です。
翌年10月頭
そして前年と同様に秋口に満開となります!
耐寒性も耐暑性も強く、毎年のように豪華な花姿を見せてくれて、かつリーズナブルなお値段で購入できるので、非常にコスパの良い植物だと思います。コンパクトにするための春の摘芯が必要な程度で、それ以外は特に手がかからないのも良いですね!(切り花目的であれば摘芯は不要です)
最後に注意点が2つあります。1つは半日陰~日陰で育てる場合はかなり背が大きくなるので、春の摘芯を行うか、支柱を入れてあげてください。もう一つはバラゾウムシです。テントウムシに似ており、体が黒く、頭のみオレンジ色のアイツですが、夏にかけて蕾を食べに襲来してきます。夏前に蕾が茶色く変色していた場合は容赦なく殺虫剤をお見舞いしてください。
以上です!
ご覧いただきありがとうございました!
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