「エキノプス」の育て方&実際に育ててみたっ!

実際に育ててみたっ!
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今日も見つけていただきありがとうございます。

今回紹介するのは「エキノプス」です。

和名の「ルリタマアザミ」でご存知の方も多いかもしれません。「エキノプス」とはギリシャ語で「ハリネズミに似た」という意味になります。この言葉の通り、長く伸びた茎の先端に、栗のイガのような蕾が形成される非常にユニークな宿根草になります。気温が高くなる初夏に開花し、冷涼感のある爽やかな花色と力強い姿の存在感を示してくれます。

トゲトゲの蕾の上部から順に小花が咲いていき、最終的には小花が集まって球状になり、まるで手鞠のような開花状態となります。また枝分かれした茎の先にも蕾が付くほど花付きが良い宿根草です。葉はアザミに似て棘が有るので触る際は要注意です。なお特徴的な花姿であることから、切り花やドライフラワーとしても人気があります。

「エキノプス」の育て方

  • 形態:宿根草(半常緑)
  • 草丈:50~150cm
  • 耐寒性:強い
  • 耐暑性:強い
  • 花色:紫、青、白
  • 開花時期:6月~8月
  • 日当たり:1年中、日当たりが良い場所を好む。
  • 用土:一般の草花用培養土でもOKだが、鹿沼土などを2~3割混ぜて、水はけをよくすると尚良し
  • 水やり:地植えではほぼ不要。鉢植えでは表土が乾いたらたっぷりと。
  • 肥料:秋と早春に緩効性化成肥料を株周りに施す。鉢植えでは4月~5月に液肥を施す。また石灰分を好むので、有機石灰を植えつけ時に混ぜ込み、毎年秋か早春に株周りに少量まいておくと良い。
  • 植え付け・植え替え時期:春か秋が最適。地植えでは根張が良くなるよう、軽石と腐葉土を混ぜて深く耕しておくと良い。株は大きく育つので、株間は30~40cmくらいあけて生育スペースを十分に確保しておくこと。鉢植えでは深鉢が良く、6号くらいのロング鉢が適す。多湿に弱いので、小苗を大鉢に植えず、生育に従い徐々に鉢を大きくしていくこと。4~5年は植えっぱなしにできるが、生育が衰えたりするようなら株分けして植え直し。鉢植えは3年くらいで植え替えた方が無難。なお直根性の植物なので中心の太い根を傷つけないように注意。
  • 病気:うどんこ病
  • 害虫:フキノメイガ
  • 管理:花の色があせてきたら花がらを切り取っていき、最終的には茎の半分くらいまで切り戻し。必要に応じて、茎が伸びる5~6月に葉が混んでいるところや重なっているところなどを下葉から切り取り(※茎の上部の葉は残しておくこと)。晩秋には、地際近くで茎を切ること。

実際に育ててみました!!

エキノプスは近くの園芸店で購入しました。2~3年前まではあまり見かけない宿根草でしたが、最近ではホームセンターでも買えるようになりましたね。宿根草全般に言えることですが、販売時期は実際の花姿を見て買うことができず、ラベルの写真を信じて購入するしかないのが歯がゆいですね…

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植えた場所はツバキの根元になります。南側の花壇なので日当たりは良いのですが、ブロック塀とツバキにより日光が遮られ、10時頃~14時頃までは明るい日陰になります。日光を好むエキノプスにとっては若干不向きな場所かもしれません。一方でツバキがガンガン水を吸うことで乾燥気味になるので、多湿にならない環境にはなっています。

植えたのは9月末。果たしてどうなるか? 

9月末

翌年3月上旬
前年は花を咲かせることはありませんでしたが(※当たり前ですが…)、葉を数枚残して無事に越冬してくれました。積雪もあったため心配していましたが、宿根草なので寒さは強いですね!そして、暖かくなると同時に葉が展開してくる様子も見られました。今年は無事に咲いてくれるか?

翌年3月上旬

翌年4月上旬
気温が高くなるにつれ、茎もグングンと立ち上がり、草丈が高くなってきました!周囲にたくさんの草花を植えてしまいましたが、それらの植物にも負けずに株張りを大きくしています。

翌年4月上旬

翌年6月上旬
ついに蕾が見えてきました!※写真がボヤケててすみません… 写真で見た時は少し疑っていましたが、本当にトゲトゲの蕾が出てきましたね。自然にこのような姿になるのは、もはや神秘ですね…

翌年6月上旬

翌年6月中旬
脇芽から立ち上がった茎の先端にも蕾が付いてきました。植えてから最初の開花時期なので、咲いたとしても1個かな?と思っていましたが、いい意味で予想を裏切ってくれました。宿根草の中でも開花が盛んな種類だと思います。

翌年6月中旬

翌年7月上旬
ついに一番花が咲きました!開花して初めて花色がわかるようになりますね。蕾の時点では緑でしたが、開花直前で白っぽくなります。次々に蕾が上がってきたので、花色が抜けたものから切り取り、ドライフラワーとして飾っていました。

翌年7月上旬

いかがだったでしょうか? 耐寒性・耐暑性のいずれも強く、ほとんどの地域で栽培可能な宿根草です。乾燥にも強いですが、多湿に弱い性質なので、根腐れにだけ注意していただければ、非常に育てやすい植物かと思います。なお太い根が地中深く伸びる性質があるので、根張りがしっかりできるように深く耕せる場所がベストです。また草丈もそこそこ高くなりますので、適宜、支柱をしてあげてください。

以上です!

ご覧いただきありがとうございました!

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