今日も見つけていただきありがとうございます。
今回紹介するのは「ブルンネラ」です。
株を覆うようにしてふんわりと青い小花が群れ咲き、ひとつひとつの花はワスレナグサ似ています。葉は丸みのあるスペード形でこんもりと茂り、斑入りや銀葉などの品種もあります。また葉は細かいうぶ毛に覆われ、その厚みと柔らかさで独特の質感があり、大小さまざまな葉が重なり合う様子に観賞価値が高く、カラーリーフとして利用されるケースも多いです。
耐陰性があるためギボウシ(ホスタ)と同様にシェードガーデンに用いられることも多く、日陰の陰鬱とした雰囲気をさわやかに変えてくれる宿根草です。なお冬季は地上部が枯れ、休眠した状態で越冬します。
山野草が自生するような環境が最適で、冷涼な気候を好み、高温や乾燥、過湿を嫌います。特に土壌の湿潤状態のバランスが難しく、水はけを良くしながらも、根を乾燥させない環境にすることがポイントになります。強い水切れに注意すれば、ロックガーデンで育てることも可能になります。
「ブルンネラ」の育て方
- 形態:宿根草(冬季落葉)
- 草丈:30~40cm
- 耐寒性:強い
- 耐暑性:普通
- 花色:白、青
- 開花時期:4月~5月
- 日当たり:落葉樹の下など、初春や晩秋は日が当たり、夏は日陰になる場所が最適
- 用土:市販の山野草用土が最適。配合する場合は軽石4、鹿沼土4、腐葉土2で混合。
- 水やり:表土が乾いたらたっぷりと。特に成長期の4~5月は水切れさせないように注意。
- 肥料:植え付け時に元肥を施す。3~4月と10~11月中旬に液肥を施す。夏場の高温期に肥料分が残らないように注意。
- 植え付け・植え替え:適期は春か秋。植え付け後にバークチップなどでマルチングをするとなお良い。地植えの場合は特に植え替えの必要はない。鉢植えでは根詰まりしやすいので、毎年早春か秋に根をほぐし、必要に応じて株分け。
- 害虫:アブラムシ ※新芽や蕾に付きやすいので注意
- 管理:花の終わった花茎は早めに切り取り。また斑入り葉の品種では、先祖返りで斑が入らない緑葉の新芽が出ることがあるので、その芽は早めに切り取り。
実際に育ててみました!!
私はいつもお世話になっている楽天市場の「おぎはら植物園」さんで1株購入しました。シェードガーデンで花が咲き、かつカラーリーフとしても使えるコスパの良い植物として、前々からブルンネラが欲しかったのですが、1株1,000円超えと高いため、今まで手を出していませんでした…
ちなみに購入した品種は「ルッキンググラス」というもので、「ジャックフロスト」という品種の選抜種だそうです。葉の銀色がより強いのが特徴で、まるで光っているように見える美しい葉色になっています。
植えたのは南側花壇の前段。紫陽花の根元になるため、紫陽花の葉がない春秋は日当たりが良く、葉が生い茂る夏場はほぼ日が当たりません。またレンガでレイズドベッドのようになっているので水はけも良い環境になっています。植えたのは5月頭。果たしてどうなるか?
※ちなみに購入した時点で既にひょろっと咲いていました…
7月上旬
梅雨に入り、気温と湿度が上がってきましたが、葉を2~3枚増やして成長しています。紫陽花の葉で日陰になっているせいか、心配された夏場でも元気に過ごしているみたいです。
9月末
40℃に迫る猛暑日を無事に乗り越えてくれました。草姿自体は前回の7月から変化はありません。ちなみに新葉は緑色が強く、旧葉の方がより銀色に見えるようです。
翌年2月上旬
最低気温が5℃を下回ってきた11月下旬あたりで地上部が枯れ始め、年内中に地上部を消しました。気温が上がり始めた時点ですが、未だに動きがありません… 地上部を消す系の宿根草は総じて寒さに強いのですが、生死を確認できないので心配ですね。
翌年3月下旬
ようやく葉っぱが展開してきました!葉が展開してからは成長が早く、茎が立ち上がり、既に蕾も付けている状態です。
翌年4月中旬
ついに開花しました!花は本当にワスレナグサにそっくりですね。葉はまだまだ小さく、花の後に大きくなっていくようです。
いかかでしたでしょうか? 梅雨時期からの高温多湿に弱いと聞いていたので、厳しい夏場を越えられるか不安でしたが、思ったよりも手をかけずに夏越しすることができました。
初春に芽吹きと可憐な花を見せてくれ、花後の夏にはシルバーの葉が大きく展開し、秋遅くまで輝くように美しい葉を保ってくれます。観賞期間がとても長く、楽しみどころの多い草花です。また年々と株のボリュームを上げてくれるので、日陰のグランドカバーとしても利用されることがあるそうです。値段が高いので二の足を踏みたくなりますが、個人的にはコスパの良い植物かと思います。
注意点としては、葉が薄く、葉やけを起こしやすいので、夏場の直射日光には注意です。一方であまりに暗すぎると徒長しやすくなるそうなので、春秋は十分に日に当ててあげてください。
以上です!
ご覧いただきありがとうございました!
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